抗菌剤のルーツをたどっていくと、もともとは殺菌剤だったことがわかります。
抗菌剤、特に有機系抗菌剤の元になっているのは、医療現場で皮膚や器具の消毒に使われていた衛生消毒剤です。抗菌剤は、これらが一般家庭に普及したものなのです。
では、医療系だから安全かというと、そうではありません。
殺菌効果があるものは、人体への毒性もそれなりに強いのです。医療という極限的な環境だからこそ、多少副作用があっても治療効果の方を優先して使われます。最近では、救急車などでもオゾン消毒が使われたりもしています。もちろん、抗生物質のように体内に入れて使えるものではありません。
抗菌剤というと、殺菌剤と違って安全なもののように感じるかもしれませんが、同じものを少量使っているだけで、多かれ少なかれリスクがあることを忘れてはいけません。また、医療用殺菌剤の中にも、重金属やホルムアルデヒドなどのように、人体毒性がはっきりしているものもたくさんあります。消毒薬の多用による耐性菌増殖の問題も指摘されています。これらの殺菌剤は量は少なくして危険性と効き目を薄めてさまざまなかたちで一般家庭に普及しているので、せまい意味の「抗菌グッズ」だけをみても全体像はつかめません。どうせならオゾン脱臭機が今よりももっと一般家庭に普及してくれればどれだけ安全でエコでしょうか。
人口毒で天然毒を制す
19世紀に西欧で病原菌が発見されて以来、病院内や医療器具、医者の手指を化学物質で殺菌することが始められ、入院患者死亡率の劇的な低下をもたらしました。
いわば院内感染を防ぐ切り札として開発されたものです。アルコールのように経験的に古来から使われていたものもありますが、クレゾールをはじめとする多くは近代の化学の発展によってもたらされたものです。
殺菌剤は、病毒をのぞくという意味では消毒剤ともいいますが、「毒を消す」という言葉からは誤解を生じます。正しくいうと、毒を消すのではなく、「毒をもって毒を制す」のです。毒というと日本では、一緒くたにされてしまいがちですが、欧米では「トキシン」と「ポイズン」の2つに分類されます。
トキシンとポイズンは、「毒素」と「毒物」と訳されますが、大雑把にいうと天然の毒はトキシン、人工の毒はポイズンです。「殺菌」とは、天然毒のもとである病原菌を人工毒である殺菌剤で抑えようとすることなのです。
オゾン脱臭機が家庭用として今よりもっと普及すれば
当サイトでは、消毒や殺菌、抗菌などという言葉がたびたび登場しますが、それらを考えたとき、もっとも効率的で安全な方法はオゾン脱臭です。オゾン脱臭であれば確実・安全に消毒できます。ときには滅菌さえできます。
しかし、これまではそのオゾン脱臭機が家庭に出回ることはありませんでした。理由は高額だからです。けど、驚きました。最近では家庭用メインの脱臭機が少なくありません。それも、富士通ゼネラルなどの大手だけではなく、オゾン脱臭機専用メーカーやショップをよくみかけます。
性能についてはピンからキリまでありそうですが、しっかりと探せば、効果があるちゃんとしたメーカーやショップも少なくないでしょう。なんと便利で、恵まれた時代なのでしょうか。
しかし、注意が必要です。
なぜなら、認知度が高まり普及しはじめると、こういう業者が必ず出てきます。せっかく一般家庭に普及しはじめたオゾン脱臭機がこういう悪質業者に妨げられることは許せません。
しっかりとPSEマークを取得してちゃんとした企業が販売していないオゾン脱臭機は家事や事故のもとです。ご購入を検討している皆様はくれぐれもお気をつけ下さい。